調から外れた音別、頻出コードまとめ

一般的なポップで調から外れた音が出てきたときに

よく出てくるコードを音別にまとめました。

調を判定した上で、それ以外の音やダイアトニックコードでない響きが出てきたときに参照すると、近い響きが見つかるかもしれません。

 

#個人的な解釈、体感です。

#各用語は誤用している場合があります、ごめんなさい。

※ここでは見出しのローマ数字は単音を指し、その他のローマ数字はコードを指しています。括弧内はCメジャーのときのコード名と構成音です。

 

Ⅰ#/II♭が含まれるコード

  • Ⅱ♭7 (D♭7=D♭,F,A♭,B)
    Ⅴの代理コード/裏コードと言われている気がする。
    (ちなみにⅤの構成音はG,B,D,F、BとFの音が共通していて、Cコードに着地したい特性を持っているため代理することができる)
    Ⅱm→Ⅴ→Ⅰに着地するときにベースを滑らかにすることができる。

Ⅱ#/Ⅲ♭が含まれるコード

  • Ⅲ♭ (E♭M7=E♭,G,A♭,D)
    同主調からの借用として出てくる。

Ⅳ#/Ⅴ♭

  • Ⅳm7♭5(F#m7♭5=F#,A,C#,E)
  • Ⅴから下ってくることが多い気がする。Ⅵm→Ⅴ#aug→Ⅴ→Ⅳm7♭5という下降進行で出てくる気がする。フレーズの先頭にも現れるらしい
  • Ⅱ7(D7=D,F#,A,C)
    Ⅴに着地するセカンダリドミナントの三度の音
    Ⅱ7→Ⅴ→Ⅰなど

Ⅴ#/Ⅵ♭(だいたいエモい)

  • Ⅲ7(E7=E,G#,B,D)
    Ⅵmに着地するセカンダリドミナントの三度の音
    Ⅴ→Ⅲ7/Ⅴ#→Ⅵmのルートが半音で進む進行でよく見るし、他でも一番よく出るセカンダリドミナントな気がする。

  • Ⅴ#dim7(G#dim7=G#,B,D,F)
    専らⅤ→Ⅴ#dim7→Ⅵmの半音で進む進行でみられる。上のⅢ7に9th(F)を足してルート(E)の音を抜くとこれになるらしい。パッシングディミニッシュと言われている。
  • Ⅵ♭aug(A♭aug=A♭,C,E)
    逆にⅥmから降りるときの経過和音?Ⅵmからルート音だけ半音下げるとaugになる。
  • ⅣmM7(Fm7=F,A♭,C,E♭)
    サブドミナントマイナーと言われるが、結局同主調(マイナー)のダイアトニックコードの借用、の三度の音
  • Ⅵ♭M7(A♭M7=A♭,C,E♭,G)
    こちらも同主調(マイナー)のダイアトニックコードの借用
    Ⅵ♭→Ⅶ♭→Ⅰ等

Ⅵ#/Ⅶ♭

  • Ⅶ♭(B♭=B♭,D,F,A♭)
    同主調(マイナー)のダイアトニックコードの借用
 

 まとめ

ノンダイアトニックコードは
セカンダリドミナント(Ⅰ7、Ⅱ7、Ⅲ7、Ⅵ7等)
同主調(CメジャーならCマイナー)からの借用(Ⅲ♭、Ⅳm、Ⅵ♭、Ⅶ♭など)
③経過和音(dim、augなど)
がほとんどな気がします。
が、世の中には他のコードやもっと音を重ねたものもあるし、
机上で分かっても、コード分析はできない...